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「行動統制の言命は真理ではない」ということがよく理解できない人のために。次のような視点から考えてみてはどうでしょうか。
真理というのは、逆らうことのできない事柄です。人間に関して言えば、知らず知らずのうちに従ってしまっている事柄です。人間の心がけ次第であっちに転んだり、こっちに転んだりする事柄ではありません。「~しなければならない」とか「~してはいけない」などという言命には逆らうことができます。そのようなことは真理ではありません。 特定の行動統制の言命を「道徳的真理」などと呼んで、勝手に真理の領域を増やしてしまう人がいます。しかし、それは人を欺く行為です。真理か否かを問うことのでいない言命を無理やり真理にしてしまうのですから。結果として見れば、「真理」という言葉を用いることで、その言命に強い行動統制の効果を持たせることを狙った、人を欺く行為と言わねばなりません。 さらに、次のような視点から考えてみて下さい。真理には、例外があってはなりません。しかし、「人を殺してはいけない」には例外があります。実際、「正当防衛なら人を殺してもよい」とか「戦争で敵を殺すのはよい」などという例外をほとんどの人が当然のこととして受け入れます。このように例外を設けざるを得ない「人を殺してはいけない」は、真理とは呼べません。
by f-tokieda
| 2007-02-15 13:46
| 行動統制の言命
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